※この記事は「2021年4月11日」に更新しました。
今回は、C言語は難しいのかという話。
最近、プログラミングスクールなどで、おすすめの言語を見ていると Python や PHP などのスクリプト言語が目立ちます。
プログラマーや SE を目指していないのであれば、たしかに他のプログラミング言語を学習した方がつくりたいものがつくれるイメージがあるので挫折しにくいです。
しかし、プログラミングの基礎を学習するという意味では、今でも十分学ぶ価値のある言語です。
私もソフト開発会社に入社して、1年目のときに基本情報技術者という資格を取得するように会社から言われました。
午後でプログラミング言語を選択するのですが、私は C言語を選んで合格しました。
基本情報レベルなら Java や PHP と比べると理解しやすい点もあります。
C言語が難しいと言われる理由
C言語が難しいと言われる理由です。
以下の理由が考えられます。
- 開発環境を構築するのが難しい
- つくりたいものをつくるまでに時間がかかる
それでは順番に見ていきましょう。
開発環境を構築するのが難しい
初心者が挫折しやすいポイントが開発環境を構築するところです。
「これから、C言語を勉強しよう!」
そう思って、開発環境を構築するわけですが、プログラミング初心者にとって難易度が高いため、このとき挫折するという方もいます。
「パスって何?」
「コンパイルって何?」
「(テストしたけど)エラーの意味がわからない」
こんな感じで、まだ学習も始まっていないのに、挫折してしまうわけです。
つくりたいものをつくるまでに時間がかかる
最近のプログラミング言語は、先人の努力のおかげで、既存のライブラリやフレームワークを使えば、つくりたいものがつくれるような時代になっています。
しかし、C言語は、そういったプログラミング言語とは異なります。
良い意味で言えば、コンピュータの動きをしっかり理解した上でプログラミングする技術が身に付きます。
悪い意味で言えば、どうしても開発に時間がかかるので、なかなかつくりたいものがつくれない言語でもあります。
つくりたいものがなかなかつくれないので、初心者は挫折してしまうわけです。
基本情報レベルまでなら、学習して損はない言語
基本情報レベルであれば、C言語は学習して損はない言語です。
よく難しいといった意見を聞きますが、人それぞれだと思います。
私が基本情報技術者を取得したときは、Web の知識なんてほとんど持っていなくて、HTML も知らないレベルでしたが、問題ありませんでした。
特に開発したいものがないとか具体的な将来が決まっていないような方には、C言語はおすすめです。
プログラミングの中では、歴史があり、様々なプログラミング言語に影響を与えているからです。
他の選択言語を選んだ方が簡単だという意見もありますが、プログラマーを目指すなら C言語は良い選択だと思います。
最後に
いかがでしょうか。
私は、なんとなくソフト開発の会社に入社した人間なので、基本情報技術者の選択問題に C言語を選んだのは正解だったと思っています。
今でも、他の言語を習得するときの比較対象として役に立っています。
C言語で感動したのが、大学4回生のときに何かの級数展開の計算でスクリプト言語で計算すると恐ろしく時間がかかり、全く終わる気配がなかったのが、C言語だと嘘のように終わったことです。
ここまで実行速度が違うかと当時素人ながらに感動しました。
10年以上も前の話なので、今では実用的なスクリプト言語もあるでしょう。
それでも、実行速度が必要で負荷がかかるような部分は、まだまだ C言語が活躍しています。
地味なイメージで華やかさはないですが、高品質なソフトを開発するために必要な知識が学べる、素晴らしい言語です。
私もそうなのですが、どうしても便利なサービスに慣れてしまうと人間は当たり前だと思ってしまいます。
今からプログラミングを始める方も他のプログラミング言語を学習した方も初心に戻って挑戦してみませんか?