※この記事は「2023年4月27日」に更新しました。
コマンドプロンプト講座です。
今回の記事は、powercfgコマンド(powercfg.exe)について。
Windows の電源関係をコマンドラインから操作するためのものです。
powercfgコマンドについて
powercfgコマンドは、Windows の電源関係を CUI で制御するためのものです。
powercfg /オプション
- /l
- すべての電源設定を一覧表示する。
- /q
- 電源設定の内容を表示する。
- /x
- 現在の電源設定の設定値を変更する。
- /chengename
- 電源設定の名前と説明を変更する。
- /duplicatescheme
- 電源設定を複製する。
- /d
- 電源設定を削除する。
- /s
- 電源設定をシステム上でアクティブにする。
- /batteryreport
- バッテリの使用状況のレポートを生成する。
他にもあるので、興味のある方は、以下のコマンドを試してみて下さい。
powercfg /?
GUI で電源プランを作成する
まずは powercfgコマンドを使わずに、GUIで電源プランを作成する方法を紹介します。
コントロールパネル → 電源オプション から簡単に電源プランを作成することができます。
スクリーンショットを参考に作成していただいたら、この電源プランをコマンドラインで見ていきます。
すべての電源設定を一覧表示する
すべての電源設定を一覧表示する方法です。
以下のコマンドを実行します。
powercfg /l
すると、先程作成した電源プランがアクティブになっていることがわかります。
下のバランスというのはデフォルトであった電源プランです。
現在の電源設定の設定値を変更する
現在の電源設定の設定値を変更する方法です。
powercfg /x 設定項目 設定値
設定項目には、以下のようなものがあります。
- monitor-timeout-ac
- モニタの電源を切る時間(電源に接続)
- monitor-timeout-dc
- モニタの電源を切る時間(バッテリー駆動)
- disk-timeout-ac
- ハードディスクの電源を切る時間(電源に接続)
- disk-timeout-dc
- ハードディスクの電源を切る時間(バッテリー駆動)
- standby-timeout-ac
- スタンバイになる時間(電源に接続)
- standby-timeout-dc
- スタンバイになる時間(バッテリー駆動)
- hibernate-timeout-ac
- 休止状態になる時間(電源に接続)
- hibernate-timeout-dc
- 休止状態になる時間(バッテリー駆動)
【補足事項】スタンバイと休止状態の違い
スタンバイ(スリープ)は、開いているプログラムやファイルをメモリ上にデータを残して電源を切ります。
休止状態は、開いているプログラムやファイルをハードディスク上にデータを残して電源を切ります。
スタンバイの方が復帰が早いですが、メモリに保存しているため、停電などで電源が強制的に切られるとデータが消える可能性があります。
電源設定を指定してアクティブにする
電源設定を指定してアクティブにする方法です。
powercfg /s GUID(アクティブにする電源設定)
GUID は手打ちすると面倒なのでコピペしましょう。
バッテリの使用状況のレポートを生成する
以下のコマンドを実行します。
powercfg /batteryreport
すると、カレントディレクトリに HTMLファイルが生成されます。
中身を見てみると DESIGN CAPACITY(デザイン容量)や FULL CHARGE CAPACITY(フルチャージ時の容量)などが出力されています。
初期状態のバッテリー容量の目安である、デザイン容量とフルチャージ時の容量を比較するとバッテリーの劣化具合が確認できます。
他にも直近のバッテリー利用状況を確認することができます。
最後に
今回は、powercfgコマンドについて、解説しました。
powercfgコマンドは、多機能なのでヘルプを読むだけでも一苦労だと思います。
ちなみに外部コマンドなので、PowerShell でもそのまま使えるはずです。