※この記事は「2021年3月27日」に更新しました。
今回の記事から、PowerShell(パワーシェル)講座をブログに残していきます。
PowerShell Core のインストールに関しては、下記記事をご参照ください
第1回目は、コマンドレットについてです。
環境は、Windows 10(64bit)、PowerShell 6.1.2 です。
コマンドレットとは
コマンドレットとは、PowerShell で動くコマンドのことです。
コマンドプロンプトで言うと cd や dir みたいなものです。
動詞-名詞という命名規則がある
PowerShell のコマンドレットの名前には規則性があります。
それは、動詞-名詞(Verb-Noun)という形式で成り立つということです。
エイリアスについて
PowerShell は、コマンドプロンプトでできることはほぼできます。
その理由は、エイリアスという機能が働いているからです。
早速、PowerShell で Get-Alias を実行してみましょう。
すると、エイリアスの一覧が表示されます。
コマンドプロンプトの内部コマンドが確認できるかと思います。
例えば、Get-ChildItem は、dir でも実行できるのです。
コマンドプロンプトではお馴染みのコマンドです。
ちなみに ipconfig などは、コマンドプロンプトだと外部コマンドと言います。
この外部コマンドも同様に PowerShell では使えます。
入力補完機能を使う
下記のように入力してみましょう。
GET-CH
中途半端なところで止めましたが、ここで Tabキー を押してみましょう。
すると入力補完機能が働いて、Get-ChildItem と入力されるかと思います。
最初、私は書籍を読んでいた時に面倒そうだと感じたのがコマンドレットの長さでした。
しかし、この入力補完機能があれば、問題ありません。
簡単なコマンドレットの確認
PowerShell にとにかく慣れるために、簡単なコマンドレットを実行してみましょう。
Get-ChildItem
Get-ChildItem は、フォルダの内容を一覧で表示してくれる機能です。
Get-ChildItem
コマンドプロンプトで言えば、dir と同じような機能です。
エイリアス機能があるので、dir でも動きます。
Get-Alias
Get-Alias は、エイリアスの一覧を表示してくれる機能です。
Get-Alias
コマンドプロンプトに慣れている人は一度目を通してみると良いかと思います。
Get-Command
Get-Command は、自分の環境で使えるコマンドの確認ができます。
Get-Command
どんな名前のコマンドレットがあるか、ここで確認することができます。
Get-Help
Get-Help は、PowerShell のヘルプコマンドです。
Get-Help Get-ChildItem -Online
-Online を指定するとブラウザで知りたいコマンド(この場合、Get-ChildItem)のヘルプが表示されます。
英語が苦手な人は翻訳機能を使っても良いでしょう。
ちなみに -Online の部分のことをパラメータと言います。
Set-Location
Set-Location は、現在の作業場所を設定するコマンドレットです。
Set-Location -Path "C:\Users\Owner\Documents\powershell"
といった感じでパスを指定します。
コマンドプロンプトで言えば、cd と同じような機能です。
New-Item
New-Item は、新規でファイルを作成したり、フォルダを作成したりするときに使います。
例えば、下記のようなコマンドの場合。
New-Item -Path "sample.txt"
これは sample.txt というファイルをカレントディレクトリに新規で作成しています。
次のコマンドです。
New-Item -ItemType "directory" -Path "sample"
-ItemType というパラメーターが増えています。
ここでディレクトリ(フォルダ)を指定することでフォルダをカレントディレクトリに作成しています。
最後に
いかがでしょうか。
色々紹介しましたが、個人的に重要だと思うのが、入力補完機能を使うことと Get-Help を使って調べること。
はっきり言って、コマンドレットを全て覚える必要はないと思っています。
それよりも操作をして、慣れていくことが大事だと思います。
次回は変数についてです。
PowerShell(パワーシェル)の変数は、オブジェクトとして扱われます。
徐々に慣れていきましょう。